
Q. 鳥取中央育英高校の印象は?
心身を徹底的に鍛え上げ、人生の土台を築いた場所。
育英高校を一言で言えば、とにかく「自分を強くしてくれた場所」です。私はスポーツ推薦で入学し、レスリング部に所属していました。当時の練習は、今では考えられないほどハード。自衛隊のキャンプに1週間放り込まれたり、朝昼晩と徹底的に追い込まれたり。当時は本当に過酷でしたが、そこで培われた「粘り強さ」や「忍耐力」は、今の仕事のあらゆる場面で私の支えになっています。
また、育英には昔から変わらない「爽やかさ」があります。校内ですれ違う時の元気な挨拶や、部活動に打ち込む生徒たちの活気。礼儀や規律を、誰に教わるともなく自然と身につけられる環境がありました。あの時、厳しい先生方に正面から向き合い、仲間と切磋琢磨した時間は、何物にも代えがたい貴重な経験です。
Q. 現在のお仕事は?
期待に応える一皿を。お客様の「幸せな時間」を創造する。
現在は、自らの店で料理人・経営者として腕を振るっています。高校卒業後、飛び込んだ修行の世界は非常に厳しいものでしたが、育英時代の経験があったおかげで、予期せぬ壁にぶつかっても「あの時の練習に比べれば」と前向きに乗り越えることができました。高校生活を通じて、困難な状況下でもどう最善を尽くすかを体で覚えていたことが、大きなアドバンテージになっています。
私の原動力は、遠方から足を運んでくださるお客様の期待に応えることです。「美味しい」のその先にある、お客様の心が温まるような「幸せな時間」を提供するために、今でも一皿一皿に全力で向き合っています。
Q. 現在通学中の育英の生徒に一言
全エネルギーを「今」に注げ。その経験が、未来の自分を支える力になる。

現役の皆さんには、今目の前にあることに、とにかく「全力」で取り組んでほしいです。部活でも、遊びでも、何でもいい。若い時の全エネルギーを使い切るくらい何かに夢中になってください。
社会に出れば、思い通りにいかないことや厳しい局面に立たされることもあります。しかし、高校時代に全力で駆け抜けた経験があれば、それが自分を守る「免疫」となり、どんな困難も突破する力に変わります。育英高校は、そんな「生きる力」を、身をもって学べる最高の環境です。今しかできない体験を、大切に積み重ねていってください。